2011年10月20日、中国船主互保協会上海弁事処の要請により、当所の朱国林・孫士强の両弁護士は、遠洋賓館にて上海地区船主を対象に、それぞれ「2009年『船舶による海洋環境汚染防止管理条例』及びその関連する一連の実施条例についての紹介」並びに「『船舶による油濁損害賠償紛争案件審理に関わる若干問題についての、最高人民法院の規定』の解説」をテーマとする講演を行いました。
両弁護士は、海事行政と海事司法の実践を結合し、「船舶による海洋環境汚染防止管理条例」及び「船舶による油濁損害賠償紛争案件審理に関わる若干問題についての、最高人民法院の規定」に関連して、海事汚染除去費用の性質、海洋汚染除去費用の優先的補償、強制汚染除去協議により発生が予想される法律問題、沿海運輸タンカーの油濁責任限度額、船舶汚染除去条例と国際公約との関係、中国港湾の国際航行船舶に対する汚染物強制接収、救助における汚染除去費用の負担等といった、中国船舶による油濁に関わるホットな問題を中心に、詳細な論述及びそれへの解答を行い、聴衆より良好な反響を得ました。中国船主互保協会北京本部の岳岩・朴俊龍の両経理が同セミナーに出席されました。

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